BtoBこそ活用できる?BtoB/BtoCにおける動画マーケのトレンド調査

更新:2023年10月21日

BtoBこそ活用できる?BtoB/BtoCにおける動画マーケのトレンド調査

動画マーケティングの重要性が年々高まっています。Hubspotの調査によると、グローバルにおいて88%の企業が動画コンテンツ作成に特化したチームを持っているといいます。

ではBtoBとBtoC企業において、動画マーケティングにおける動向の違いはあるのでしょうか。今回はHubspotの記事「Top B2B vs. B2C Video Marketing Trends You Should Know [2022 Data]」をもとに、BtoBとBtoC企業における動画マーケティングの違いについて紹介します。

この記事の内容
  1. 業種に関わらず企業の約9割は自社でマーケティング動画を制作している
  2. BtoB企業は製品プロモーション、BtoC企業は認知獲得のために動画マーケティングを実施
  3. BtoB企業はBtoC企業よりも安価に動画マーケティングが実施できる
  4. BtoB企業はBtoC企業より多くの動画を公開している
  5. BtoBもBtoCも短尺動画がマーケティングの主流に
  6. BtoBで動画マーケティングを成功させるには?

業種に関わらず企業の約9割は自社でマーケティング動画を制作している

Hubspotの調査によると、動画マーケティング担当者(500名以上)の37%が自社、14%がエージェンシー、49%が両方でコンテンツを制作していると回答しました。BtoBとBtoCで分けてもほとんど差はなく、約9割の企業が内部で制作できる体制を持っていることがわかりました。

一方、コンテンツのクオリティに関しては差が見られます。BtoB企業の多くがエージェンシーにより制作されたコンテンツの方が品質が高くなると考えています。

また、BtoC企業の59%が自社で制作する方が迅速かつ効率的だと考えているのに対し、BtoB企業では48%に留まっています。BtoBはBtoCよりもエージェンシー(制作会社やコンサルティング会社)に依存している部分が大きいことがわかります。

しかし、近年はSaaSをはじめとした動画制作ツールが普及し始めています。また、Generative AIの台頭により、動画制作がより身近な存在になることは間違いないでしょう。

BtoB企業は製品プロモーション、BtoC企業は認知獲得のために動画マーケティングを実施

動画マーケティングにおける主な目的を調査したところ、BtoB企業は製品の広告を優先していることがわかりました。一方、BtoC企業ではブランド認知度の向上や新たなターゲットへのアプローチに重点を置いています。

BtoB企業はオンラインコミュニティの構築に注力しているといいます。BtoCの15%が主要目標として掲げているのに対し、BtoBでは25%が目標としています。
加えて、BtoB企業はソートリーダーシップ(第一想起)の確立を目標としているマーケターが多く、BtoC企業より「9pt」多い15%となりました。

一方、BtoC企業は顧客との関係構築に力を入れているマーケターが22%と、BtoB企業より「9pt」多い結果となりました。

以上から、BtoBではBtoCよりも第一想起の獲得やオンラインコミュニティの形成を重視しており、製品プロモーションのために動画を活用しているケースが多いことがわかります。

BtoB企業はBtoC企業よりも安価に動画マーケティングが実施できる

四半期毎の動画マーケティング予算を見ると、19%のBtoB企業が10-100万ドルを費やしているのに対し、BtoC企業では24%となっています。
動画一本あたりのコストを見ても同じことがいえます。BtoB企業の29%が動画一本に3万ドル以上を費やすのに対し、BtoB企業では20%となっています。

これはどのチャネルで動画を活用しているかが影響していそうです。BtoC企業ではTVCMなどマスメディアを活用しているのに対し、BtoB企業ではFacebookなどインターネット広告が主流となっているため、安価に動画を制作できていると考えられます。

BtoB企業はBtoC企業より多くの動画を公開している

BtoC企業は月に2-4本の動画を公開しているのに対し、BtoB企業は5-7本を公開しているといいます。これはBtoC企業のマーケターが、コンテンツのアイデア不足を課題として抱えているためです。

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BtoBもBtoCも短尺動画がマーケティングの主流に

どの動画形式が高いROIを発揮するか聞いたところ、39%が短尺動画だと回答しています。コンテンツのリッチ化に伴い動画マーケティングが普及していますが、視聴時間は短い方が離脱されるリスクが低い可能性が高いといえます。

エンゲージメントや視聴時間、クリック率などの指標では、BtoB企業はBtoCに劣るようです。BtoB企業はそれら指標を改善するために、条件分岐でパーソナライズできるインタラクティブ動画の活用すると良いかもしれません。

BtoBで動画マーケティングを成功させるには?

これらのデータからわかるように、グローバルで見ればBtoCよりもBtoBのほうが動画活用が進んでいます。
その一方で、日本ではまだ「BtoB企業における動画マーケティング」がイメージしにくい方も少なくはないと思います。では、BtoBで動画マーケティングを成功させるためにはどのような要因が重要なのでしょうか?主なポイントを3つ解説します。

1.目的を明確にする

動画制作には明確な目的と活用シーンの設定が不可欠です。例えば、Webサイトへの掲載用と商談用では異なるアプローチが必要ですよね。このように、目的とシーンを明確することで効果的な動画制作が可能になります。

2.長尺になりすぎないように注意をする

視聴者は長尺の動画には飽きやすく、短尺の動画の方が視聴率が高い傾向があります。BtoBの場合、動画は情報提供の手段として活用されることが多いため、要点を簡潔にまとめ、効果的な伝達を図ることが肝要です。

3.視聴者の反応を分析できるようにする

動画の成果を最大化するために分析が欠かせません。どの動画が成功し、どの要素が視聴者に好評なのかを把握し、戦略の修正や改善を行いましょう。分析ツールを活用し、PDCAサイクルを回すことで、BtoB動画マーケティングの効果を向上させることができます。

具体的な活用例や各企業における成功事例を以下の記事にて紹介しています。気になる方はぜひ読んでみてください。

事例で学ぶ!BtoB営業の成果を上げる動画の活用法

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