BtoBマーケティングの最新トレンド!インタラクティブ動画とは?
2023年3月15日

インタラクティブ動画とは、再生中の動画上でタッチやクリックなどの操作ができる仕掛けのある動画のことです。これまで視聴するだけだった動画が操作できるようになることで、ユーザーの興味関心を高めることができます。
これにより、高いエンゲージメントやコンバージョン率の向上などが期待でき、新たなマーケティングツールとして活用され始めています。
この記事では、インタラクティブ動画の概要から、活用のメリット、動画の作成方法まで詳しく見ていきましょう。
インタラクティブ動画とは?
ユーザーが動画の中のボタンをタップしたり、クリックするといったアクションを起こすことのできる動画をインタラクティブ動画といいます。
従来であれば視聴するだけで終わっていた動画に、タップやクリックといった「仕掛け」を設置することで、双方向でのコミュニケーションが取れるようになります。
例えば、動画内に表示される選択肢やボタンをタップすることで、そのアクションに合わせた動画コンテンツが展開されたり、リンク先である外部サイトに移動することができます。自身の興味に合わせた操作を行うことでユーザーにとって最適なコンテンツを提供することができます。
これにより、販売数が187%に向上したという調査結果もあり、インタラクティブ動画は、今後さらに発展し、拡大し続ける施策といえるでしょう。
※「インタラクティブ動画」のイメージ画像

インタラクティブ動画の活用シーン
インタラクティブ動画は、BtoBマーケティングのさまざまなシーンで活用することができます。
- 新規リード獲得
- 自社のWebサイトにインタラクティブ動画を設置することによって、CV数を向上させることが出来るかも知れません。通常の動画よりもCTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)が高いと言われているインタラクティブ動画を利用することで新規リード獲得の効率を高められます。
- アポイント(商談)獲得
- 資料ダウンロードをWebサイトのCTAにしているBtoB企業は多いと思います。その際のPDFサービス資料の中にインタラクティブ動画を設置することで、アポイント獲得をスムーズに行えるようになります。営業担当者の日程調整ツールに遷移する箇所を動画内に設定できるので、営業の追客の時間が大幅に削減できるようになるかもしれません。
- 顧客育成(ナーチャリング)
- インタラクティブ動画であれば、見込み客の「属性」や「見込み度合い」に応じて、視聴してもらう動画内容を自動的に変更することができます。適切な情報のみを適切なユーザーに対して提供することが可能となります。動画の中で、他のコンテンツに誘導する事もできます。
- オンデマンドセミナーの代替
- インタラクティブ動画は、動画に入力フォームの設定をすることもできます。加えて、ユーザーの属性に応じて、補足する内容や補完する情報を変更することができます。相手の理解度や検討度合いに応じて、パーソナライズ化したセミナーコンテンツを提供することが出来る様になります。
- 顧客内の決議支援
- BtoBの場合、商談実施後に、購買検討者が社内に持ち帰って検討をするというのが一般的です。しかし、商談に参加していない購買プロセス関与者に対しては、営業担当者が直接説明できない事が多いのではないでしょうか。インタラクティブ動画であれば、1つの動画を社内で共有してもらえれば、決裁者、担当者、推進者など、先方の役割に応じて異なる最適な動画内容を視聴してもらうことができるようになります。
インタラクティブ動画活用のメリット
ここからは、インタラクティブ動画を活用することで得られるメリットについて解説していきます。

- エンゲージメントが高い
- インタラクティブ動画は、ユーザー自ら操作しながら視聴するため、離脱率が低く、従来の視聴するだけの動画よりも視聴時間が147%に向上したとされています。
(参考:MARKETINGDIVE) - 視聴時間が長くなることで、商品やサービスへの理解が深まり、購買意欲の向上にも繋がります。それにより、通常の動画と比べ高いエンゲージメントが期待できます。
- コンバージョン率が高い
- バナー広告や、Google ディスプレイ広告といったネット広告のコンバージョン率は1%といわれる中、インタラクティブ動画のコンバージョン率は11%ともいわれており、さまざまなマーケティング施策の中でもコンバージョン率が高いことがメリットといえます。
(参考:Marketing Profs) - インタラクティブ動画では、動画内から日程調整ツールや、自社サイトといったWebサイトに直接遷移することで、購買意欲の低下を防ぎ、 高いコンバージョンが期待できるのです。
- 記憶に残りやすい
- 動画広告を目にする機会も増えており、これまでのような視聴するだけの動画では、集中して最後まで見てもらうことは難しくなってきています。
しかし、インタラクティブ動画では自ら操作してもらうことで能動的な視聴者となり、受動的に動画を見ていた時と比べ、サービスや製品への理解が深まり、より記憶に残りやすくなるのです。 - また、インタラクティブ動画に取り組んでいる企業はまださほど多くないことから、これまでに体験したことのない「操作できる動画」は、よりユーザーの印象に残りやすいともいえるでしょう。
- 解析データが取得できる
- インタラクティブ動画は、解析データが取得できることも大きなメリットです。これまでの動画は、改善を行うための根拠あるデータが取得しづらいという課題がありましたが、インタラクティブ動画では、視聴時間や離脱場所、設問の回答結果などの様々なデータを取得することができます。
- 取得したデータを元に、ユーザーの興味関心に合わせた動画の分析・改善を行うことで、より効果的な動画へとブラッシュアップすることができます。
インタラクティブ動画の作り方
それでは実際に、インタラクティブ動画を作る方法について見ていきましょう。

- 1.目的の明確化
- まずは、インタラクティブ動画を作成する目的を明確にしておきましょう。
- 例えば、新規コンバージョン数の向上、商談獲得数の向上など、動画を通じて最終的にユーザーにどのようなアクションを起こしてほしいのか具体的に設定することが効果的なインタラクティブ動画にするためにも重要なポイントとなります。
- 2.シナリオ作成
- 目標が明確化したら、次にその目的を達成するのに必要なシナリオを作成していきましょう。シナリオとは、動画を撮影する上での台本のようなものです。ここで丁寧なシナリオを作成しておくことがスムーズな撮影へとつながります。
- 営業チームがシナリオ作成を担うというのがお勧めです。営業チームは、顧客と対峙する機会が最も多いため、顧客にはどういった懸念点があるのか、どういった言い回しが最も伝わるのかという知見が貯まっています。
- 3.撮影
- シナリオが作成できたら撮影に移ります。
- インタラクティブ動画には、設問の表示などがあるため、それを考慮して動画を撮影する必要があります。例えば、「この後に表示される設問にお応えください!皆さんの回答結果に応じて適切な解説をします!」と一言添えるだけで、分かりやすい動画になります。
- 4.インタラクティブ化
- 動画の撮影ができたら、ユーザーがタップやクリックなどのアクションを起こせるようにインタラクティブ化していきます。
自社でインタラクティブ動画を制作する際には、ノウハウや知識が必要となるためインタラクティブ化できるツールやサービスの活用が効果的です。