非同期コミュニケーションでスライド資料を効果的に説明する方法
2024年8月20日更新
働き方の多様化やコミュニケーションツールの普及により、非同期でコミュニケーションを取る機会がぐっと増えました。今までは電話や訪問など同期型のコミュニケーション方法で営業活動を行ってきた企業も、続々と新しい顧客アプローチを模索しています。
この記事では、インタラクティブ動画を活用して、営業資料やスライドを効果的に説明する方法を解説します。
インタラクティブ動画を活用しよう
インタラクティブ動画とは、視聴者が画面上で操作や選択などを行い、能動的に内容に関与できる動画のことです。
従来の動画とは異なり、クイズやアンケートなど双方向のやりとりが発生するため、より長い時間視聴してもらえるなど、エンゲージメントを高める効果があります。
スライド資料の説明でインタラクティブ動画を活用するメリット
サービスサイトやウェブ広告から資料請求があった場合、多くの企業ではパワポ等で作成した資料をメールで送っています。
インサイドセールス部隊が「資料はご覧になりましたか?」と電話をかけることもあるでしょう。
まずは資料を見てくれたかどうかの確認からスタートするのです。
インタラクティブ動画を活用すると、この一連の作業が少しスマートになります。
相手の状況を把握できる
例えば「LOOV」を使って作成した場合、動画の視聴をスタートしたところから、設問への回答、くり返し視聴した箇所など、相手の状況や興味関心を知ることができます。
セールス担当者が連絡をするタイミングや、重点的に話すべきポイントは、この視聴履歴を見れば明らかです。「資料はご覧になりましたか?」の確認はもう必要ありません。
理解度アップ
事業内容を熟知した人が作った資料は、とても詳しく読み応えもあることでしょう。想いを込めたスライドは、時に数十枚にも及ぶかもしれません。
しかし、それを初めて見る人が、その情報や想いを期待通りに読み取ってくれるとは限りません。パラパラとめくるだけで、一番読んでほしいところを飛ばしてしまうかもしれません。
インタラクティブ動画を活用すると、必要な人に必要な情報を届けることができるようになります。
経営者とプレイヤーでは求める内容が違いますし、同じ会社のメンバーでも感じている課題は異なる場合があります。適宜、問いかけを行いながら、視聴者が求める情報へ導くことができます。
それは同時に、何パターンもの資料を用意しなくていいということでもあります。
スキルによる機会損失が減る
同じ資料を説明していても、トークスキルや人心掌握スキルなどで、少なからず商談化率に差が出てしまうものです。
資料請求時に送るインタラクティブ動画は、大切なファーストコンタクトです。動画内でトップセールスのメンバーが説明したり、代表が挨拶をしたりすることで、訴求力の高い動画に仕上げることができます。
また、動画内で実際のセールス担当者が登場することは、雰囲気を知ることができるため安心感につながります。
どのように分岐させるか?
インタラクティブ動画は、設問に対してAを選んだ人とBを選んだ人では、その次に再生される動画が違います。これを分岐といいます。
では、業種別に設定するとよい分岐について見てみましょう。
人材紹介会社の場合
転職活動の状況を聞く
転職活動中なのか、活動予定なのかで案内できる内容が変わる場合に有効です。
また、まさしく転職活動中の求職者を把握することができます。
- 設問の例)転職希望時期について教えてください。
- 1ヶ月以内
- 6ヶ月以内
- いいお話があれば検討したい
希望条件を聞く
例えば雇用形態について、正社員・業務委託、出社が可能かなど、紹介できる案件の選定に大きく関わることについては、最初にできる限り確認したいところです。
非同期コミュニケーションなので、双方にとって負担が少ないのもメリットです。
- 設問の例)雇用条件の希望はありますか?
- 正社員
- パートタイム
- 業務委託
SaaSベンダーの場合
期待している結果を聞く
特定のプロダクトについての資料である場合、ある程度の精度で視聴者の抱える課題を予測することができます。
予想外のニーズが隠れている可能性もあります。
選択肢の最後に「その他」を追加して取りこぼしがないようにしましょう。
- 設問の例)現在、感じている課題はどれですか?
- リードの獲得数を増やしたい
- 契約数を増やしたい
- その他
決裁権をもっているかを聞く
部長・課長・一般社員など、役職を回答してもらう方法と、決裁権をもっているかをストレートに聞く方法があります。
決裁権をもっていない場合は、上長に承認を得る必要があります。
少なくともプロダクトに魅力を感じて資料請求をしているので、上長を説得するための材料を動画内で提示することもできます。
- 設問の例)決裁権をお持ちですか?
- はい
- いいえ
BPOサービス会社の場合
社内リソースの充足具合を聞く
BPOサービスを調べている会社は、バックオフィスの体制に不安がある場合だと考えられます。
人員が不足しているのか、ナレッジが不足しているのかでも案内できる内容は変わるため、ぜひヒアリングしたいポイントです。
- 設問の例)お困りのことはなんですか?
- 人手が足りない
- 経験者が足りない
- その他
緊急度を聞く
バックオフィスは会社の基盤となる重要な部署です。
採用を待っていられないほど逼迫した状況なのかもしれません。
その場合は、BPOサービスの魅力を語るより、普段の業務負担をどのように削減できるかにフォーカスして説明をすることができます。
- 設問の例)差し迫った課題はなんですか?
- すぐに実務負担を減らしたい
- 社内の体制を整えたい
- その他
これらの設問はほんの一例です。実際の設問については、ぜひLOOVにお気軽にご相談ください!
番外編:社内研修動画
インタラクティブ動画を活用する企業の中には、資料だけでは説明が難しいオンボーディング(社内研修)を行っている事例があります。オンボーディング担当者は、毎回同じことを説明する手間が省けます。
また、受講側も何度も見返したり、必要な情報にアクセスしやすいというメリットがあります。
従来の動画でも、チャプター分けなどで適切に情報提供が可能ですが、受講側が「不明点からの逆引き」をしたい場合には、インタラクティブ動画の方が効率がいいケースが多いです。
まとめ
インターネットやリモートワークの普及により、動画の活用機会はますます増えています。一方通行のツールと思われがちですが、コミュニケーションツールとしてその地位を確率しつつあるインタラクティブ動画を効果的に活用するきっかけになれば幸いです。