動画マーケティングで成果を出すためのKPI設定
2024年8月20日更新
動画マーケティングに取り組む企業は増えましたが、KPIの設定やその後の分析までなかなか手が回らないというマーケティング担当者も多いのではないでしょうか?
この記事では、動画マーケティングで成果を出すための、配信前後での動き方について解説します。
動画マーケティングで成果を出すために!KPI設定の重要性
なぜ動画マーケティングにKPIが必要なの?
動画マーケティングは、多くの企業にとって重要な戦略となっています。しかし、闇雲に動画を配信するだけでは、期待する成果を得ることは難しいです。
動画マーケティングを成功させるためには、KPI(重要業績評価指標)を設定することが重要です。KPIを設定することで、動画マーケティングの目標達成度を測り、改善につなげることができます。
KPIを設定するメリット
- 目的の明確化と共有
-
動画マーケティングの目的は、認知向上のためのブランディングや販売促進のためのリード獲得など、企業やブランドによって異なります。KPIを設定することで、目的達成のために必要なことを数値で表すことができます。
社内での協力が得やすくなる側面もあります。
- 動画マーケティングで設定されるKPI
KPIを設定して指標を見ることで、動画コンテンツがユーザーにどれだけ受け入れられているかを客観的に判断できます。配信先がSNSであれば「いいね」やシェアなどの数でも測ることができるでしょう。
聴回数やリファラ分析などは、分析のための事前準備が必要です。
KPI設定から分析、改善までのステップ
目標設定:具体的な数値目標を設定
「最終的にどのような状態を目指したいのか」を明確にするために、SMARTの法則を意識すると良いでしょう。
- Specific(具体的であること)
- Measurable(測定可能であること)
- Achievable(達成可能であること)
- Relevant(関連性があること)
- Time-bound(期限が明確であること)
例えば、「認知度向上」を目的とする場合、「3ヶ月後に自社YouTubeチャンネル登録者数を現状の1.5倍の3,000人に増やす」といったように、具体的で達成可能な目標を設定します。
目標達成までのプロセスを可視化するために、中間目標を設定するのも有効です。
指標選定:目的に合ったKPIを選択
動画マーケティングの目的は、認知度向上・リード獲得・販売促進など様々です。 それぞれの目的に適したKPIを選択することが重要です。
例えば、認知度向上を目的とする場合は、インプレッション数やリーチ数をKPIに設定します。
一方、販売促進を目的とする場合は、コンバージョン率や顧客獲得単価をKPIに設定する必要があります。
効果測定:分析ツールを活用
動画マーケティングの効果を測定するには、YouTube AnalyticsやGoogle Analyticsなどの分析ツールを活用します。
また、分析機能を備えた独自の動画制作ツールを提供しているサービスもあります。最近では、動画内でのクリックを促し、エンゲージメントの向上させるインタラクティブ動画の活用も注目されています。本格的に動画マーケティングを行っていきたい場合は、検討してみるのも手です。
改善策の実施:データに基づいた改善
例えば、視聴回数は多いのに視聴完了率が低い場合は、動画コンテンツのシナリオを見直す必要があります。
また、再生時間が長いにも関わらず新規リードの獲得に繋がらない場合は、問合せへの誘導が不十分であるか、視聴者が求めるものと提供したい情報がずれている可能性があります。
視聴回数が少ない | ターゲットが適切に選択・絞り込みされているか/サムネイルやタイトルが工夫されているか |
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視聴完了率が低い | 動画の冒頭が魅力的なものになっているか/飽きさせない工夫がされているか |
新規リードの獲得数が低い | 誘導は適切に行われているか/視聴者のメリット訴求ができているか |
まとめ:KPIに基づいた動画マーケティングで成果を最大化!
動画マーケティングにおいて、KPI設定に基づいたPDCAサイクルを回すことは、施策の効果を最大化するために非常に重要です。
闇雲に動画を配信するのではなく、目的を明確化し、適切なKPIを設定することで、動画マーケティングはより効果的なものとなります。
動画の視聴回数や再生時間を伸ばすだけでなく、ビジネスの成長に繋がる成果を創出することができるでしょう。